【女性による女性の投資のすすめ】リッチウーマン 感想
キム・キヨサキ著『リッチウーマン』・・・を読んだ感想
こんにちは、えすです。
3週間くらいかかってやっと読み終わりました。
何に3週間も費やしたかというとですね、
リッチウーマン―人からああしろこうしろと言われるのは大嫌い!という女性のための投資入門を読みました。
かの有名な『金持ち父さん』ロバート・キヨサキの奥様による本です。
では感想いってみます。
リッチウーマン―人からああしろこうしろと言われるのは大嫌い!という女性のための投資入門
- 作者: キム・キヨサキ,ロバート・キヨサキ,白根美保子
- 出版社/メーカー: 筑摩書房
- 発売日: 2007/07/01
- メディア: 単行本
- 購入: 2人 クリック: 8回
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ひとことでざっくりまとめてしまえば『金持ち父さん』の内容を、「女性の場合は・・・」とことん女性に寄り添ってまとめ直した感じ。
以下(私が思う)要点↓
★女性こそ経済的に自立する必要性が高い(離婚後の専業主婦の困窮ぶりを例示)
★経済的に自由になる=自分の人生をコントロールする力を手に入れる(旦那の仕事に生活が左右される、会社の都合次第で自分のお金と時間がなくなる)
★コントロールする力とはすなわち、お金
★流動的に資産を調達するために投資は非常に有効な手段
★投資に性別は関係ない
★「なぜ経済的に自由になりたいのか」理由が原動力になる
★とにかく行動を起こすこと
だいたいこんな感じのことが、キムさんの女友達とのエピソードをふんだんに交えながら語られていきます。旦那さんのロバート・キヨサキの教えがベースなので、大もとの「金持ち父さん」と内容がかぶっているのは当たり前といえば当たり前。
投資ってそんな大げさなモノじゃないのかも・・・?
ベースは金持ち父さんの考え方でも、この本は「女性目線」が強く意識されてるので、より何か掴みかけた感がある。
例えばロバート・キヨサキの方では「会社員のラットレースから抜け出し、ビジネスオーナーになって投資家になることが自由を得るための素晴らしい道だ!ウォーレンバフェットもこのように言っている!!」
と、とにかくスケールがでかい。
いや言ってることはわかるけど、私不動産買うような頭金すらないし。
そもそも別に起業家になりたいわけでもないのですが・・・・
と頭のどこかで「そうなれたら幸せだけど、自分には縁のないこと」と思ってしまうわけ。
ところがキム・キヨサキの主張はこう。
「女性は投資家になる必要があるの。生涯、生活費の面倒を誰か(旦那、政府、会社等)に見てもらえる時代は終わってしまった。自分の精神面も生活面もレベルを引き上げてくれる手段が投資よ!投資対象はなんでもいい。株式でも不動産でも自分がわくわくできるものを選ぶのが鍵よ。女性は素直に学ぶ素質もある、失敗を恐れず学びながら投資していく姿勢を大事にして!!」
(ちょっと吹替っぽいセリフにあえてしてみた)
つまり、突然ビジネスオーナーになれとか言わない。
ただ自分の人生を他人にコントロールされている状態でいいの?とソフトに問題提起。
ほんとそう、将来自分の会社員としての収入だけで暮らしていけるのか、とか世界共通で不安に思われてる事案TOP1なんじゃないか。
「健全な」女性の資産形成対策としてよく出てくるけど、
つみたてNISAもiDeCoも所詮は「投資信託」というパッケージ商品なのでね。
他人に運用をお任せする時点で、やっぱり「自分でコントロールできる」力強さは全くない。
今や、収入を得る手段が多様化して、会社から支払われる給料に縛られる必要はなくなってるわけで。
それでも、サラリーマンを選ぶ人もたくさんいるだろうしさっさと辞める人も、働きながら副業する人もいるわけで、選択は個人の自由だからこそ、
「投資」を選択肢にいれてみれば?って問いかけにはぐらっと来る。
いや、正直ぐらっとくるどころじゃない。
会社の有休取得にも、生活費の支出にも、趣味の我慢にも苛まれない生活って、逆にどうしてそれを選ばないの?って感じ。
それを選ばないのは代償に「普通の、みんなと同じ安心感」を失って、
それなりに茨の道に進む覚悟が必要だから。
でも実はそれって、この話に限らず「平均的で一般的な生活」から離れるときは全てに共通してることだなー、考えてみれば。
全然違う環境に飛び込むときとか。
変わることは、怖いから。
その恐怖を克服することが第一関門。
キム・キヨサキもロバート・キヨサキもそれぞれの著書の中で、自分自身の恐怖と戦った場面を振り返っている。誰でも怖いけれどそれは乗り越えないと先に進めないとね。
一歩、踏み出そう。
メインテーマは「女性のための投資入門」だから仕方がないのだけど、
どうも、投資だけが最良の方法!!みたいな非常に限定的な紹介のされ方をされるとそれしか目がいかなくなって危険だよ。
「これが全てじゃない」といつも通り自分に警鐘。
全てではないけど、非常に有意義な内容。うん、お勧めいただいた知人に感謝。
「金持ち父さん」を読んで興味深く思った女性で、こちら未読の方にはぜひおすすめです。
もっと言うなら、まあロバート・キヨサキが言ってることもわかるけどそこまで求めてないんだよ・・・としり込みしたという女性の方、絶対読んで!!
『リッチウーマン』の方が絶対的にしっくりくるはず!!!
余談ですが、作中でキムと友人が、「世の中の男はもれなく3つのタイプにあてはめられるわ!!ワル(危険な香りのモテ男)とナイスガイ(とにかく紳士な良い奴)と意気地なし(ヘタレ)よ!!これって投資の種類にも当てはまるわね。」と盛り上がる場面があるのですが(なかなか言えてるなと笑いました)、この「ワル」って絶妙な訳になってるけど英語表現だと何て言うんだろう???と純粋に気になって気になって。
ぐぐってみたけど、直訳だと「bad boy」(何て安直!!)になっちゃうし。
うーん気になる。英会話上達させたいよう。