『僕はまた、君にさよならの数を見る』流行りのタイトルが文章小説をラノベ系苦手な人が読んだ感想
苦手なジャンルもとりあえず読んじゃう活字中毒者です
こんにちは、えすです。
今日読み終わった本はこちら。
『僕はまた、君にさよならの数を見る』霧友 正規著。
カスヤナガトさんの表紙がかわいいですね。
さて、今流行りの(?)タイトルでいろいろ語っちゃう系の準ラノベです。
(※私の個人的な解釈です。)
多くないですか?タイトルが文章になってる系。
映画化で有名な『ぼくは明日、昨日のきみとデートする (宝島社文庫)』とか。
もはやタイトルがごっちゃになって覚えられない現象。
そして準ラノベという勝手なジャンルも私がそう思ってるだけで実際そんなカテゴリーはありません。
「ライトノベルよりはアニメ感がないけど、小説というには言葉がイマドキすぎるような、軽すぎる(決して見下してるわけではない)話」を勝手に準ラノベと名付けてます。
そして、前置きしておくと私はこのジャンル、本を読んだ気がしなくて(物足りなくて)かなり苦手です←
(じゃあ何故読んだの・・・)
~ざっくりなあらすじ~
★医学部の大学生の主人公、入学式の前日の散歩中に魅力的な女の子から「今だけ恋人になって一緒にボートに乗りませんか?」と声を掛けられるという、不思議な状況で知り合う。
★翌日、大学の飲み会で昨日の彼女と再会、実は同じクラスだった(!)
やがて2人は付き合うようになるが、主人公には余命わずかな人間の寿命が数字として見えるという不思議な力が。そして彼女の頭上にははっきりと数字が見えていて・・・
まず、表紙からしてそうですが、大学生の恋愛小説です。
これだけだと、本当にこれだけの話みたいになっちゃう(笑)
もう少しいろいろあります、大丈夫です。
伏線とか、読者を感動させる要素とか。
ただなんというか雰囲気が、とにかく若い。若い。大事なことだから2回言った。どれくらい若いかっていうと、かつてのケータイ小説の空気感くらい若い。そして軽い。
逆に言うと、普段本読まない人や、本の世界にトリップするほど没頭したくない人とか
には読みやすくていいのかも?
(そもそもこのジャンルの本自体、個人的な好き嫌いがかなり大きく分かれるので、私みたいに苦手なくせにあえて読む人は想定されてないとは思いますが)
まあ、なんだかんだ言って、結局全部読むんだけどね。
1回読み始めた本はとにかく最後まで読まなきゃもったいないと思ってる。
その読んだ感想としては、とにかく物足りない・・軽い・・・
もっと重たい話か、文章表現でもどんでん返しでも登場人物の肉付けでもなんでもいいからもっと話の中にトリップさせて。
メインターゲットの読者層を推測してみる
感想というほどの感想ですらないけれども、もう一つ最大の特徴。
ちょっと変わり者の草食男子×元気はつらつカワイイ女子(実は病気)
それも「なんであんな魅力的な子が僕なんかに・・・?」という何故か女子から突然好かれている状態から始まり、結構(いやかなり)積極的な女子のリードの甲斐もあって、ちょっとずつ2人の仲が深まって慣れてない男子が「彼女」に心を許していく系。
相手の女の子が余命わずかとか、過去の秘密とかいろいろあるかもしれないけど
もうね、この本はそれに尽きると思います。
この辺も男性向けのラノベに準じた本と私が結論付けた要因です(笑)
今まで(恋愛に関して)冴えない人生を送ってきた男子が、ある日突然本当の自分をちゃんと見て好きになってくれるカワイイ女子(←これが重要)に見染められるのですよ。
まさに男版少女漫画ですね(?)
言ってしまうとあの超大ヒット作の『君の膵臓をたべたい (双葉文庫)』(住野よる著)もこれ当てはまってると思ってます。あはは
どんなあらすじだったっけ??って方は参考までに↓
こんな強引な感想はさておき。
というわけで、好みによりけりという前提はあれど、どっちかというと男性受けする本なのでは?と勝手に結論付けました。
(いや、表紙の選定から考えて本当はきっと女子向けなんだろうな・・・)
★普段そんなに本を読まないけど恋愛ものをちょっと読みたい
★さっくり読める本を探してる
★初々しいカップルに感動したい
★真面目優しい男子に女子がベタぼれしてる話が好き
4つ目はあれですが、上記どれか当てはまる方にはお勧めだと思いますよ!!