esuの本がある暮らし

本を読むって、面白いしためになるし、ほかの人にも伝えたい。だけど良さを伝えるのって難しい・・・少しでも読んだ本たちの魅力が伝わりますように。

ブスじゃなくても読んでみて!『ブスのマーケティング戦略』

笑いました。

すでに戦略的に生きてる美人の方以外のすべての女性にお勧めしたい。

ブスのマーケティング戦略』田村麻美

感想です。

 

ブスのマーケティング戦略

ブスのマーケティング戦略

 

 

 

なにやら面白そうな本を見つけてしまいました。

 

夢見ることをあきらめたブスと、
劣化が始まった美人へ
推薦! 早稲田大学ビジネススクール准教授・入山章栄氏。

税理士である著者の爆笑半生記と、まじめなマーケティング理論&行動提案が組み合わさった、画期的な1冊! 

この本はブスの自虐エッセイではないれっきとした実用書である。
税理士、大学院生、一児の母、そしてブスである著者が、これまでの人生で学んだ戦略を、具体的な行動提案として記したものだ。
この戦略の目的はふたつ。
1.ブスの幸せな結婚
2.ブスの経済的な自立
である。

著者がこれまでやってきた戦略は、マーケティング理論にのっとったものであった。

結婚したい。
いい男とやりたい。
年収1000万円になりたい。
起業して成功したい。

そんな願いをかなえるためには、自分自身の本質を見極め(プロダクト解析)、自分のいまいる場所(市場)と、ライバルの特性(競合)を精査しなければならない。

本書に書いてある「ブスの作業33」項目を実際に行動に移しさえすれば、幸せな結婚と経済的自立がかなう。と思う。

amazon内容紹介より)

 

この概要だけでなんかむずむずしませんか。

ブスであること、生まれ持ってしまったあまりうれしくない要素

ここまで赤裸々に前向きに書いちゃうの?!

 

でも、面白い~!!

著者の田村さんは女性ですが

男性が「ブス=俺、美人=イケメン」

と想定して読んでも通用します!

 

 

自分を客観視して価値を高める

 

私、Twitter廃人なので自称ブスの方達の

タツイートもよく拝見して楽しんでますが、

やっぱ自虐で終わるんですよね。

 

この本の何が面白いかって、

ブスであることを最大限のバネにしていること

 

 どうせ私はブスだから。。と暗い女に

外見なんか関係ないさ!と手を差し伸べてくれるいい男(いい女)は

現実世界にはいません

であれば、自分というブスを受け入れて現実世界で戦える

市場価値、すなわち武器を身につけましょう!!

 

例えば、著者は小学生の頃に自分がブスであることに気づく。

そこから、ブスであることを嘆く代わりにリカバリー要素を磨き上げ始めるのだ。(勉強)

ガリ勉して成績優秀という自分の価値を意図的に作り上げたとのこと。

 

 

ただし、ここでも赤裸々な要素を忘れない。

 

 

ブスでもいい男とやりたい

 

この辺りから、この作者さん大好きになってくるのですが←

ブスな中学生でもエロに興味津々、

やりたい!という欲求のために男子がいる高校(共学)に行くためにめっちゃ勉強した、と。

なになに、掴みが素晴らしく面白いんですけど!!

 

その後、高校、大学とどんな経歴(ブスとして)

で歩んできたかをご自身の猛烈に赤裸々な恋愛事情を絡めながら話は進む。

 

さあここからが本題。

 

 

商品は、自分というブス

 

著者曰く、自分という商品をマーケティングの視点から分析する。

→プロダクト解析

 

一例として、以下の5つの指標で査定する。

 

・見た目

・経済力

・学歴

・居心地

・相性

 

こちらを100点満点の各項目として分析、可視化。

自分の不足部分や強い部分も把握する、と。

 

 

さらにこういった自分の査定結果は、

どんな男性に需要があるのか。

ニーズは??

 

それを明らかにするのが、

著者曰く、合コン。

 

それも一度や二度ではなく100回行くこと!

 

どんなタイプの男性市場であれば、

自分の需要があるかを把握することがブスが恋愛して結婚へ向かうのに不可欠なんだとか。

 

 

合コンは、さらにお得ポイントとして

会社でもママ友でも使える傾聴力が身につくいい機会。

PDCA回しながら、戦略的に合コンを楽しむべし。

個人的に同感です!

 

数回合コン行って、全然いい人いない〜

なんて甘えたこと言ってるんじゃない。

しっかり市場調査しよう。

 

 

 

武器を装備した方が人生豊かになる

 

なんのことかって?

人生において何かしら自分の魅力・スキル・資格

何でもいいから持っておけ

さもないと歳食ったときに空っぽの女になっちゃうよって話です。

 

著者の田村さんは税理士。

本書の中では、田村さんが迷って苦しみながらも税理士の資格を取り、就職して、開業するまでがまたもや赤裸々に綴られてますが、

一貫して自分にとって+αのものを持っておこうという芯があります。

 

もはや、ブスであるとか美人であるとか

だけでなく人間としてどう魅力的であるか

という部分で話は落ち着く気がします。

 

そして、なによりも

武器を装備するために「行動すること」

行動しなければ始まらない。

 

武器を持たない枯れた美人も残念ですが、

何も持ってないブスには目も当てられない。

 

 

そんな信念の元、

人前では明るく、ずっと努力を続けてきた方なんだなあと私も見習いたい。

 

そしてなによりも面白い。

 

あ、もし武器の装備に成功したとしても、

武器を装備した人柄のいい美人には敵わないそうです。

 

 

「それは仕方ないです。諦めましょう。」

 

はい・・・。