【名作ほど難しい】アルジャーノンに花束を
こんにちは。
読了本が溜まっています。えすです。
今日の記録はコチラ。
正直、ここから何かをくみ取って考察しながら読むのはちょっと無理・・・
じゃなくて!難しい。
幼児レベルの知能しか持たない青年、チャ―リイ・ゴードン。
賢くなりたいと切望する彼は、人工的に知能を高める手術を受ける実験に参加。
結果として天才的な頭脳を手に入れるも、高められた知能ゆえに孤独に苦悩する。。
全編を通して、主人公の手記の形で進行するのですが、序盤の手術前~手術成功後とまるで別人のように変わっていくチャ―リイの「経過報告」がリアル。
とてもリアル。
頭の良さが障壁に・・・
印象的なのは、著者・ダニエルキイスのまえがきより、
世界中の読者から「チャーリイは私のことだ」と多数の反響があったとの記述。
幼児レベルの知能しか持たない精神遅滞者のチャ―リイは周りの期待通りに仕事をこなせない。周りの期待に応えたいけれど、どうすればいいのかわからない。
もっと自分が賢くなればみんなともっと仲良くなれるだろう。とひたむきに考える。
手術に成功し、自我が育ち始めたチャ―リイは、今まで自分は周囲の人間から嘲笑われていたのだと気付き、激しい怒りを感じる。
天才的な頭脳を得たチャ―リイはいつしか周囲の人間を見下したような傲慢な態度で孤独になっていく。
この様々なチャ―リイに対して、これは自分のことだと衝撃を受けたという読者からの声が多かったとのこと。
なるほど確かに刻一刻と変化していくチャ―リイの精神レベルは物語全体を通していろんなことを訴えてくるわけです。
ですが、まるで別の人間になったかのようなチャ―リイ・ゴードンは実際は初めから最後まで1人の同じ人間なのです。「実験前から僕は人間だった!」
響く。。
語彙不足で的確なレビューができませんが(何のための記録か)
もっと精神的に成長したころに再読してみたい一冊となりました。
海外の文学的名作はちょっと苦手・・・という方もこれはぜひ読んでほしい。
人間の在り方について考えることができるので。