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本を読むって、面白いしためになるし、ほかの人にも伝えたい。だけど良さを伝えるのって難しい・・・少しでも読んだ本たちの魅力が伝わりますように。

【おすすめ!!】本日は、お日柄もよく 感想

女子のお仕事小説×スピーチライター

こんにちは。

溜まっていた読了本の感想だけさらっと書いておきます。

まずは『本日は、お日柄もよく』原田マハ

 

本日は、お日柄もよく (徳間文庫)

本日は、お日柄もよく (徳間文庫)

 

 

 

 だいぶ前からよく見かけるなあっと気になってた本をようやく読むことができました。

結構期待して読んだのですが、期待を上回る良さがありました!!!

(↑日本語の使い方がおかしいことはスルーで)

 

一言でまとめると、「スピーチライター」にまつわるお仕事小説。

でも!一言にまとめるにはもったいない!(どっち)

 

仄かに恋していた幼馴染の結婚式。

そこで出会った目の覚めるような、素晴らしいスピーチ。

伝説のスピーチライターによる、聴衆の関心を引きつけ、笑いを誘い、涙させる言葉の力。

平凡で気楽なOL生活から、言葉の持つ力に魅せられてしまった主人公・こと葉。

・・・ここまで出だしが揃ったら、もう面白い予感しかしない。

こんな風に生活を一変させるほどのものに出会えることってそうそうないよね。

フィクションの世界だとわかってはいても、自分も一緒に新しいことに挑戦する気分になれる。

 

 

結婚式の披露宴スピーチで導入される物語は、後半戦、スピーチライターのお仕事内容を最大限活かせる国会議員選挙が舞台になる。(あらすじ知らないととんでもない飛躍に思えますが笑)

正直馴染みがなさ過ぎてピンとこなかったのですが、最後のこと葉と篤志君渾身のスピーチには政治の良し悪しを除いて、うわー!!と衝撃を受けました。

 

それにしても結婚式のスピーチに始まり、選挙戦の街頭演説含めスピーチの場面ではことごとく泣きかける。

小説の中でそんな言葉の魔法を操る原田マハ、さすがでした。

 

 

スピーチライターというお仕事、今まで知りませんでしたが(恥ずかしながら)

これを機にググってみました。

「言葉の力で世界を変える」良い方向に変わること、いいですね。

 

 

原田マハ作品は個人的にハズレがないです。

そして、小説の中で知らなかったこと、新しい世界に触れるのも醍醐味です。

他に『楽園のカンヴァス』のキュレータ―とかね。

この本は、女子のお仕事小説好きな方、新しいことに挑戦したい方、言葉に対して真剣に向き合ってる方、原田マハ作品を何か読んでみたい方にお勧めでした!