【読んでみた】投資信託はこうして買いなさい~ほったらかしで3000万円??本当に??~
今流行りの積立投資信託、「こうして買いなさい」
仕事の兼ね合いで一応こんな本も読んでみました。
『30代でも定年後でもほったらかしで3000万円!投資信託はこうして買いなさい』
中野晴啓 著、ダイヤモンド出版
30代でも定年後でもほったらかしで3000万円! 投資信託はこうして買いなさい
- 作者: 中野晴啓
- 出版社/メーカー: ダイヤモンド社
- 発売日: 2014/08/29
- メディア: 単行本(ソフトカバー)
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さて、一言でいうと投信初心者向けの1から10までハウツー本です。
投資信託、つみたてNISA、iDeCo、、、世の中積立ブームですからね。
「何かしないと・・」と思ってる方にはすごく参考になるのではないでしょうか。
仕事してても、そろそろ銀行定期預金の低金利に痺れを切らしてきた人たちが、ほんの少しずつですが「預金で増えないなら投資信託か・・・」と動き出してる感があります。
そんなご時世なので本屋さんの初心者向け投資信託のハウツー本は大繁盛(かは知らないけど)。
この『30代でも定年後でもほったらかしで3000万円!投資信託はこうして買いなさい』(長いよ)はセゾン投信の社長さんが書かれているようですね。
肝心の内容なんですが、キーワードは『積立』『長期投資』『バランス型』
そして『初心者』。
(本文中にはそんなに書いてないですが、明らかに初心者が選ぶ前提)
●投資信託のメリットと、効果的な買い方
●積立をするメリット
●積立ファンドの選び方
●長期投資のメリット
●NISAを使え
こんな感じの要点が順序良くまとまってるのでわかりやすい。
出版がちょっと前の本なので、つみたてNISAについて書いてないところが痛いですが結構納得できることは書いてあると思います。
例えば、
「投資信託は長期で保有することを前提に基準価額の上下には動じないように」
ですとか、ファンドを選ぶときに基準(手数料の安さ、総資産の純増等)とか、ね。
★つみたてNISAの場合はそもそも非課税期間が20年になってくるのでそもそも長期保有前提ですが・・・
ちなみにこれ、ちょっと前に読んだ「投資なんか、おやめなさい」に真っ向から逆らうような内容で少し面白い。
一つ難点を挙げるとすれば、ファンドの運用会社社長の著書なのでどうにも自社推し気味の話になること。セゾン投信のグローバル分散投資をするバランスファンドを最終的にはお勧めされてるんですが、結局自社のCM感。
(私の個人的な感想であってちゃんと他社のおすすめ商品も書いてあります)
そして気になる「ほったらかしで3000万円!」についてですが、
これは「嘘ではない」という程度にとどめておきましょう(笑)
だって利率7%の運用がずっと続けばの話ですからねー
ちなみに↑上記は今大流行のつみたてNISAでは残念ながらできなさそうです。
なぜならつみたてNISAの非課税期間は20年、年間非課税額は40万
つまり20年×40万円=最大800万円までしか非課税枠は使えない
・・・年利が7%の再投資で運用できたとしても、たぶん3000万にはならないのでは(計算諦めた)
まとめ
「投資信託始めてみようかと思ってるけど・・・
何もわからないしまとまった資金があるわけでもないし突然手続きするのもちょっと・・・そもそも元本割れするものなんでしょ???」
っていう方向けの本です。
3000万円は毎月数万円の積立とファンドの運用成績に恵まれれば貯まります。(笑)
正直、今どきネットで検索すればコラムレベルのものからファイナンスサイトまでピンキリで情報は溢れかえってるので、この本の内容もネットから拾えるような情報ばかりではありますが、やっぱり未知のジャンルを1からネットで調べるのって結構疲れるんですよね(身に覚えあり)
その意味では、銀行や証券会社の言いなりにならずに自分でも最低限知っておきたいから、ちょっと概要だけでもまとまってる本ないですか?って方にはいいと思います。
というか、こういう投信初心者向けハウツー本って本当にたくさんあると思うので、
本屋の立ち読みベースで自分に一番合いそうな本を選ぶのを個人的にお勧めします。
今ならつみたてNISAやiDeCoにも触れた最新の内容の書籍もあるでしょうしね(私ならそうします)