esuの本がある暮らし

本を読むって、面白いしためになるし、ほかの人にも伝えたい。だけど良さを伝えるのって難しい・・・少しでも読んだ本たちの魅力が伝わりますように。

【先入観を捨ててみた】金持ち父さん貧乏父さんの感想

どう生きていきたいか?それに尽きる話

 

いろんな意味で大変有名な本ですが、

改訂版が平積みされているこのタイミングでついにちゃんと読んでみました。

 

『金持ち父さん貧乏父さん』ロバート・キヨサキ著,筑摩書房

 恐れ多くも個人的な感想を書いてみます。

改訂版 金持ち父さん 貧乏父さん:アメリカの金持ちが教えてくれるお金の哲学 (単行本)

改訂版 金持ち父さん 貧乏父さん:アメリカの金持ちが教えてくれるお金の哲学 (単行本)

 

 

 

まず一つ、読む前から心に決めていたのは「公平な気持ちで読もう」ということ。

 

というのも本書はベストセラーでビジネス書としての評価も高い一方で、

ネットワークビジネスの勧誘に利用されてる感が否めないからです。

というか、かつて何度か実際にこの本を使って勧誘をされて以降、

完全に食わず嫌いで遠ざけてきました。(完全に個人的な話です)

 

ですが改訂版も出版され、これだけ高い評価を受けているのだからネットワークビジネスだけでなくてそれだけの内容があるのだろう、と遂に読んでみた次第です。

 

超有名ですが、一応再確認ということで内容紹介を。

 

お金の力を正しく知って、思い通りの人生を手に入れよう。
変化の時代のサバイバルツールとして世界中で読まれ続けるベスト&ロングセラー、待望の改訂版。

□最初に読むべき「お金」の基本図書
毎年多くの「お金」に関する本が出版され,書店に並び、そして消えていきます。
そんな状況の中で、「金持ち父さんシリーズ」は刊行から13年経った今でも変わらず多くの支持を得ています。

その第1作目である『金持ち父さん 貧乏父さん』は、時代が変わっても古びない原理原則を示す「お金」の基本図書。
「目からウロコの連続でした! 」という声が絶えず寄せられ、これまで数多の人々の「お金観」を変えてきました。
現在は日本やアメリカのみならず51ヶ国語に翻訳され、109ヶ国で読まれています。

 

amazon商品ページより引用)

 

 

 

結論、すごく感銘を受けます(単純)

 

主張はとにかく一貫していて

 

お金の知識をつけて、ラットレースから抜け出しましょう。

もう、これに尽きる。

 

※「ラットレース」=給料日→ローン返済→税金支払→貯金もできない(以下繰返し)

上記の生活状態を表した造語(?)

 

確かにネットワークビジネスの勧誘の人が言ってくるような

「一緒にビジネスをやろう」「自由になろう」「不労所得を得よう」

こんなワードがすぐに連想される内容ではあります。

 

(これが先入観かと考えて、なるべくそれは思わないように気を付けながら)

 

ですが、13年前の刊行とは思えないくらい現実に即した論点で、

いつの時代もどこの国でも人はお金に困ってるんですね。

 

 

たくさん勉強して、いい学校を出て、生涯一生懸命働くことを正義とする貧乏父さん

                  VS

学校では習わないお金の知識を習得して、お金に働かせるよう推奨する金持ち父さん

 

基本構造はこちらで、ことあるごとに両者の比較が出てきますが、

コレ、正直自分がなるならどちらか選べって言われて貧乏父さんを選ぶ人っていないですよね・・・

 

 

そりゃ誰だって一生あくせく働くより、お金に働いてもらって金持ちになりたいですよ。それなのに、どうして本気で金持ちになるために努力する人が少ないのか?

それは大抵の人は、怠慢であり失敗して損をするリスクを恐れているからです。

といった具合に、金持ちになるための道の実践方法と、その心構え的な部分が実例を交えながら続きます、が、結構わくわくしながら読めるので分厚いけど飽きないです。

 

だけども、どうしても毎月給料をもらう勤め人の立場で↑みたいなことを公言してると、本書で言うようなお金を得ること自体がなんだか非現実的で、「アブナイ話に騙されそうになってる人」という風に見られてします現実は残念ながらあるかと思います。

 

会社でずっと働いて、毎月の固定給でそこそこの生活をする。

まあ、悪いことじゃないと思うんですけどね。

そうしたいならずっとそうしてればいいけどね!と若干皮肉られてます。文章中で。

 

 

可能性を広げる

 

前から疑問でしたが、自分を棚に上げますがこのような世間の大多数の人とは違う稼ぎ方はすごく「悪いもの」と敬遠される節がありますね。

個人的にネットワークビジネスは好きじゃないですが、会社からの給料という方法以外で収入を得ることは現実的に自分の生活を見つめたときに、むしろあってしかるべきものじゃないかとすら思います。

 

で、なぜ大多数の人はこういったビジネスに難色を示すのかといえば、それもしっかり本書に書いてありますが、単純に怖いわけですね。

 

印象的なのは、「損をするのが好きな人など見たことがありません。違うのは損をした時の自分の対処の仕方です」とのこと。

 

・失敗するのはもはや当たり前なのでそこからも学びを得なさい。

・浅く広く様々な知識を身につけなさい。

・何よりもお金の勉強をすること

 

具体的にこんな活動をしましょう!とは一言も書いてないので

肩透かしをくらいますが、そもそも金持ち父さんになりたい人へ心構えを伝授するような書籍なのでこんな感じなのかなと。

 

 

ビジネスオーナーになって、年収ウン千万とかは特に求めないので、

せめて趣味にお金を使っても毎日の暮らしにしわ寄せが来ないくらいの生活水準が保てればいいですね。。(既に欲張ることの罪悪感)

 

 

一度先入観を捨てて読んでみると、なかなか良書でした。

私のように敬遠してた方にはお勧めです。ぜひ!