esuの本がある暮らし

本を読むって、面白いしためになるし、ほかの人にも伝えたい。だけど良さを伝えるのって難しい・・・少しでも読んだ本たちの魅力が伝わりますように。

この世界はどこまでいっても天才と凡人に分かれているのではないだろうか。西野亮廣『新世界』

こんにちは、えすです。

お馴染み、キングコング西野さん。

新世界

 

新世界

新世界

 

「キミに必要なモノは『勇気』なんかじゃない。『情報』だ」

常に挑戦を続け、常に注目を浴び続け、本を出版すれば全作ベストセラー。
同世代を中心に圧倒的な支持を集め、自身が運営するオンラインサロンは国内最大。

時代を牽引する革命家・西野亮廣が語る「一歩踏み出す為に必要な情報」とは?

そして、西野亮廣が見た『新世界』とは?

今、世の中で何が起きていて、二年後に何が起きるのか?
西野亮廣がキミに語りかける、“学校では教えてくれない”これからの時代の生き方。

「大丈夫。まだ間に合う」 

amazon内容紹介より)

 

こんな表題をつけると、お前はこの本の何を読んでいたんだ、

となりそうですがナチュラルにそう思いました。

西野さんって頭いいんだなあ。

 

幻冬舎の箕輪さんみたいな猛烈さはないけど、

ある種共通した力強さがある。

(度重なるこれまでの遍歴でそう印象づいてるだけかもしれない)

 

さて、テーマになるのはその名の通り「新世界」

これからの世界。

 

お金の価値は、「信用」へシフトしていく。

様々な著名人が数年前からしょっちゅう言っている価値観で、

ようやく普通に暮らしててもその感覚を肌で感じるようになってきたかな?

という感じ。

こちらの本がわかりやすい。

お金2.0 新しい経済のルールと生き方 (NewsPicks Book)

参考までに過去の感想はこちら

 

esuxrb.hatenablog.com

 

 

クラウドファンディングの目新しさがなくなり、

インフルエンサーを目指す人がいつの間にか増え

独立→SNSフォロワー1000人目標!というユーザーを見かけることも増えたここ最近。

オンラインサロンに至っては、

サロンの立ち上げセミナーまで出現している。。

 

一時、仮想通貨が爆発的に流行した時の感じに

似ている気がすると感じるのは私だけでしょうか。。。

 

それとも、今が黎明期で

本当にここから当たり前のように伸びていくの?

 

 

肝心の内容について。

本人がことわっている通り、稼ぎ方のハウツー本ではないので

西野さんご本人がやったこと、直近で進めてきたプロジェクトについての話がメイン。

 

大きく分けるなら、

・信用を換金する時代のケーススタディ

 →50円で金額以上の労働力を提供することで信用を稼いだ芸人

→無償で人のために働いたメンバーの信用力

クラウドファンディング

 

・お金は文字に置き換えられるのでは「レターポット」というサービス

→文字をあらかじめ購入して、贈る。

そもそも、レターポット、twitterで見かけたことがある程度で

どんなサービスで何ができるのかよく知らぬ、、、

 

letterpot.otogimachi.jp

 

一応検索してみた。

「お金」ではなく、文字にその価値を乗せようじゃないか、という試みだと理解した。

 

ところで、レターポットは西野さん渾身のサービスだとのこと。

たぶん、言葉の重みを誰よりも考え抜いたのだと思った。

限られた言葉しかないから、きれいな言葉、伝えたい思いを選ぶのだと、

その部分はとても素敵な西野さんの哲学。

 

 

で、それを踏まえて冒頭の話に戻るわけなんだけど、

やっぱり西野さんて頭いいと思うんだよね。

 

オンラインサロンのしくみって

ある程度大きなコミュニティになったらみんなそうなると思うんだけど

 

影響力のある人々(カリスマ)

ある程度の方向性が欲しい人・集いたい人(帰属したい)

 

こんな感じの図式がどうしてもできてしまうのでは、と思います。

今の西野さんのサロンがどうこうではなくですね、

私自身の所属先を思っても、

こんな感じだなあと身に染みて思います。

 

それで、ある程度仕組みを作ったり、

言いだしたりする人はある種の天才とか頭いい人で、

なんだかんだいいつ、そういう頭いい人が言い出したことに

器用に乗っかっていく(言い方悪いけど、遂行できるという意味で超仕事できる人たちだと思う)人の需要と供給が合っている、コミュニティはそんな場所なのでは、とこれは私見ですが。

 

西野さんの「西野亮廣エンタメ研究所」は日本最大の会員数を抱えるオンラインサロン。

その会員数は1万2000人(本の執筆時の話)

某環境負けてるじゃん・・

 

作中で触れられてますが、それだけの人間が集まれば

当然のようにありとあらゆる職業の方が集まることになるわけで。

 

「どうせお店に行くなら、サロンメンバーの店に行きたい」というニーズが生まれるとのこと。想像つく。

ここで重要なことなんだけど、

メンバーが1万人超のコミュニティがある時点で、もう西野さんは何でもできるし、

ボスの西野さんの承認を得ることができればそこのメンバーは

かなりいろんなことを勝ち確でできるようになるなあって話(これは私の個人的な感想)

 

サロンの中で、発生した事案をサロン内で解決する。

企画も上がるし、システムも開発できるし、デザインもできるし、運営もできるし、不動産も、美容も、飲食も、たいていのことはコミュニティ内で解決できそうだ。

 

そこでも一番の価値はやはり「信用」

 

なんだろう、やっぱり天才たちはいま、

皆して従来のお金を稼ぐ方法からシフトしていってるらしい。

 

ただし、落とし穴はここで本読んでテンションあがった人が、

 

「よっしゃーー!!!さらばキャッシュ!時代は信用だぜい♪」

 

とか言ってすぐにマネできるものではないということ。

ここでいう「信用」を得るためにゼロから始める人たちは今、

めちゃくちゃ努力してるはず。

参入するなら、その辺の会社員の1億倍くらい努力する覚悟がいると思う。

 

決して、絶対楽な道のりではないはずだから。

 

今話題のビジネス書の著者の方々、

みんなすごすぎて、その壁を超える努力を(本当は血を吐くような思いでしてきたことであったとしても)苦労として見せないで軽快に本にするものだから、

錯覚しがちだけど、みんな努力の天才だと思う。

 

誰にでもできることを、誰にもできないくらいやること。

たぶんそれが万事共通の成功への近道。