さあ一緒にフィンランドへ『わたしのマトカ』
こんにちは、えすです。
旅エッセイは好きですか?
北欧への違う角度からのあこがれがさらに募る募る。
北欧の国で出会ったのは薔薇色の頬をした温かい人たちだった。旅にまつわる名エッセイ。(amazon商品紹介より)
かつて、どなたかから薦められて存在だけ知っていたこの本と
お気に入りの蔦屋書店放浪中に再会。購入しました。
決め手は、作品紹介冒頭の一文。
「薔薇色の頬をした温かい人たち」なにそれ素敵。
ところで、私のフィンランドの知識といえば
私も作者の片桐さんの予備知識ゼロフィンランドに
乗っかりました。
いや、正確には旅エッセイの醍醐味、他人の旅を通して追体験。
私には、私の感じ方があるに違いないから、
本当は自分が行ってみたいんだけど。
フィンランドに行きたくなるポイント
・トラムの運転手のおじさん
無表情なフィンランド人、という記述が出てくる。
だがしかし、心優しい。
乗り降りの勝手がわからない片桐さんのために、
こっそり降車地で停車、ドアを開けてくれる。
m(でもきっと、アメリカみたいに「Hey!!♪♪」とか大音量で主張しないんだろうなあ)
無事に目的地に辿り着いた片桐さんに、それまでの仏頂面から一転、
笑いかけるおじさん。想像したら嬉し過ぎる。
・ファームステイ
何もない、文字通り農場に泊まる。
森がある、小さな湖がある、島がある、動物がたくさんいる、きのこも生えている、ベリーも食べられる、黒い犬がかわいい、トランポリンがある。
コーディネーターとして本書に登場するヒルトネンさんの説明に笑ってしまった。
何もないけど、自然しかないのだね。
実際に農場を訪れた片桐さんの記述もまた、楽しい。
私も、黒い大きな犬に農場への入国スタンプ押されたい(足形)
・無表情な人々
欧米の人々のイメージといえば、超絶大きなリアクションと
バラエティ豊かな表情
とはいえ、国の文化によるようで(当たり前だけど)
フィンランド人の音楽会で、みんなが演奏が始まった瞬間,
生真面目に無表情になって楽しむというくだりがある。
想像して笑った。同じように笑う片桐さんに、ヒルトネンさんが言う。
「この人たち、これですごく楽しんでるんですよ」そういうお国柄なのだという。
黒いビールも、
列に並んでわたわたしても笑って許してくれるフィンランド人も、
実は優しいトラムのおじさんも、
市場で1リットル単位で買う野菜も、
男も女も当たり前のようにいるサウナも、
黒い犬も、
無表情な男の人たちも、
なんか、いいなあ。
実体験したいな。
と、思わせられたら旅エッセイは当たりだと思ってます。
当たりです!!!